英Dyson社は,サイクロン式掃除機の新製品「DC22」を開発し,2007年12月1日の日本での発売を皮切りに世界各国へ展開する。Dyson社が日本市場に新機種を投入するのは,モデル・チェンジやハンディ型を除けば2004年以来,約3年半ぶり。

 DC22は,吸い込んだゴミを遠心分離する工程を従来の2段階から3段階に増やしたことが特徴だ。前機種の「DC12」では掃除機の胴体部分を大きく旋回する気流と,内部の円錐状の筒群を旋回する気流の2種類でゴミを遠心分離していたが,DC22では吸気を筒に導く前の部分に「コアセパレーター」と呼ぶ遠心分離機構を加え,ゴミの分離能力を強化した。これにより,モータを保護するフィルタ部分に到達するゴミがほとんどなくなるという。DC12では1年に1度の割合で手入れ(フィルタの水洗い)を推奨していたのに対して,DC22は手入れが約7年間不要になると謳う。

 DC22は4機種で展開する。「デジタルモーター」と呼ぶブラシレス・モータを搭載するタイプと従来型の交流モータを搭載するタイプを用意。さらに両タイプごとに,モータ駆動のヘッドを採用したタイプと従来ヘッドを採用したタイプがある。

 吸い込み仕事率は交流モータ採用品が200W,ブラシレス・モータ採用品が210W。消費電力は1000Wである。本体の大きさは592×255×397mm3,重さは4.8kgで,大きさや基本性能はDC12とほぼ同等だ。オープン価格だが,最上位機種で9万円台,最も低価格なもので7万5000円前後になる見込み。

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