図1 Valeo社が開発した,複数のカメラの組み合わせを簡単に選べるシステム。写真中央が電子制御ユニット(ECU)。
図1 Valeo社が開発した,複数のカメラの組み合わせを簡単に選べるシステム。写真中央が電子制御ユニット(ECU)。
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図2 「トップビュー」カメラを2個使って表示したときの様子
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図3 Valeo社は,複数のカメラを自動車の価格帯に応じて使い分けることを提案
図3 Valeo社は,複数のカメラを自動車の価格帯に応じて使い分けることを提案
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 フランスの自動車部品メーカー大手Valeo社は,一つの電子制御ユニット(ECU)で,複数のカメラの組み合わせを簡単に選択できるシステム「TopVue」を第40回東京モーターショー(一般公開日:2007年10月27日~11月11日)で披露した(図1)。2008年中ころに欧州で登場する乗用車に搭載される予定。

 同社は「トップビューカメラ」や「リアビューカメラ」,「サイドビューカメラ」という3種類のカメラを展示した。自動車メーカーは所望のカメラを選択して,専用ケーブルを介してECUの端子に接続すればカーナビなどの画面に映像を表示できる(図2)。ECUは,どのカメラを選択する場合でも同じものが使える。3種類のカメラの撮像素子はCMOSセンサを使い,フレーム速度は30フレーム/秒である。視野角は,トップビューカメラで165度,リアビューカメラで130度,サイドビューカメラで60度である。

 ECUはさまざまな車種で共通なものが使える。例えば,高価格帯の自動車には5個のカメラを搭載したり,低価格帯の自動車には1個のカメラを搭載したりすることが可能だ(図3)。カメラの映像を合成することはなく「基本的には,ほぼそのまま表示している」(同社の説明員)という。

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