図1.TFT基板に照度センサを内蔵した半透過型液晶パネル。
図1.TFT基板に照度センサを内蔵した半透過型液晶パネル。
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図2.屋外の明るさに応じてバックライト輝度を変化したり,透過/反射モードを切り替えることで低消費電力化を実現できる。
図2.屋外の明るさに応じてバックライト輝度を変化したり,透過/反射モードを切り替えることで低消費電力化を実現できる。
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図3.屋外からの光が少ない暗所ではバックライトの電流を抑える。
図3.屋外からの光が少ない暗所ではバックライトの電流を抑える。
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図4.曇天時のように屋外が1万lx以下の明るさの時は,バックライトの輝度を上げてパネルの視認性を高めている。
図4.曇天時のように屋外が1万lx以下の明るさの時は,バックライトの輝度を上げてパネルの視認性を高めている。
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図5.晴天時のように屋外が10万lxの場合は,反射表示に切り替える。
図5.晴天時のように屋外が10万lxの場合は,反射表示に切り替える。
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 シャープは,照度検出機能を備えた半透過型の液晶パネルを出展した(図1)。同社の「CGシリコン」技術によって,照度センサをTFT基板上に形成している。屋外の明るさに応じてバックライト輝度を変化したり,透過/反射モードを切り替えることで,制御しない場合と比べて約50%の低消費電力化を実現できる(図2)。携帯電話機やポータブル・メディア・プレーヤーなどの携帯型機器に向けるとする。量産時期は未定という。

 内蔵する照度センサは,「表示部に限りなく近い領域に3個,形成している」(シャープの説明員)。実際の動作は1つのセンサのみが動作しているという。例えば,屋外からの光が少ない暗所ではバックライトの電流を抑える(図3)。曇天時のように屋外が1万lx以下の明るさの時は,バックライトの輝度を上げてパネルが見やすいようにしている(図4)。晴天時のように屋外が10万lxの場合は,反射表示に切り替える(図5)。バックライトの明るさや表示の切り替えの条件は設定できるとする。

 外部の照度センサを用いたバックライト制御は携帯電話機などに導入済みである。照度センサを内蔵することにより周辺部材を含めたコスト・ダウンを図っているという。

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