図1◎コンセプトカー「space up!」
図1◎コンセプトカー「space up!」
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 ドイツVolkswagen社は、2007年10月24日から報道関係者向けに公開された第40回東京モーターショーにおいて、コンセプトカー「space up!」を発表した。2007年9月に開催されたフランクフルト・モーターショーで発表した「up!」に続き、“ニュースモールファミリー”の第2弾モデルとなる。up!は2ドアだったが、space up!は全長を伸ばして観音開きの4ドアを採用した。up!とspace up!はコンセプトカーとして発表されたが、すでにニュースモールファミリーの量産モデルの開発も始まっているという。

 ボディサイズは全長3680×全幅1630×全高1540mmで、ホイールベースが2560mm。up!と比べて全長が230mm長く、ホイールベースも拡大した。全高は40mm高くなっている。ボディサイズの拡大により室内空間を広げ、4ドア・4人乗りとした。透明素材を用いた後部ドアは1対2の観音開きとし、開口幅は1010mmとなる。荷室容量は220Lで、後席を折りたたむと1005Lまで拡大する。

 後席のベンチシートには、二つの一体型チャイルドシートを内蔵した。座面の一部をひっくり返すと座面が高くなるジュニアシートが現れ、背もたれのショルダーサポートを引き出すことで、子供向けのシートとなる。運転席以外は折りたたみと取り外しが可能。

 ニュースモールファミリーのパワートレーンは、ガソリン、ディーゼル、電気駆動の3種類を想定している。今回は3気筒のガソリンエンジンを搭載しているとするが、排気量は未公表。up!と同様にリアに搭載し、フロントフードの下に収納スペースを設けた。荷室からフロントの収納スペースまで2.8mの長尺物を収納できる。

 インパネはニュースモールファミリーの全モデルで採用するモジュールとして設計しており、space up!はup!の基本デザインを踏襲している。運転席の正面とインパネの中央にディスプレイを二つ搭載した。運転席正面の8インチ型ディスプレイは、車速や燃料残量、走行可能距離、現在のCO2排出量などを表示する。中央の7インチ型ディスプレイは、タッチスクリーン式でディスプレイのセンサにより手の動きなどにも反応し、空調やオーディオ、カーナビなどを操作できる。将来のマン・マシン・インタフェースの可能性を示唆するものという。

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図2◎インパネには二つのディスプレイを搭載した。
図2◎インパネには二つのディスプレイを搭載した。
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図3◎リアシートにはチャイルドシートを内蔵した。
図3◎リアシートにはチャイルドシートを内蔵した。
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図4◎フロントに収納スペースがある。
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