図◎「HB200」
図◎「HB200」
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 大豊工業は鉛を使わないブシュ用銅合金「HB200」を開発した。2007年10月24日から報道関係者向けに公開した第40回東京モーターショーに出展している。ディーゼルエンジン用燃料噴射ポンプの軸受など、周速のきわめて高い用途でも使える。この軸受は、潤滑油でなくディーゼル燃料そのもので潤滑するため、使用条件が厳しかった。

 銅合金はCu-Pb-Snの三元合金。新合金はこのうちPbをBiに置き換えた。3成分の比率は変えているという。同社はこれで、自動車用途ではほとんどの部品で鉛を含まない合金に置き換えられる準備が整った。2008年7月に改訂されるEUのELV(End Life Vehicle)指令を満たすことができる。

《訂正》記事掲載当初、「大豊工業」を「豊和工業」と誤って掲載しておりました。お詫びして訂正いたします。記事本文は既に訂正済みです。

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