スウェーデンの王立科学アカデミーは2007年10月9日,2007年のノーベル化学学賞の選考結果を発表した。受賞者は,ドイツのMax Plank Society,Department of Physical ChemistryのProfessor emeritus(名誉教授),Gerhard Ertl氏。「固体表面上の化学的プロセスの解明」が受賞理由。

 具体的には,窒素(N2)と水素(H2)を鉄(Fe) 表面上で反応させてアンモニア(NH3)を合成する場合のFeの触媒作用などをエネルギー準位の詳細な変化を追う形で解明したことである。

 Ertl氏は発表会場からの電話インタビューに「驚いている。この受賞で今後の生活があまり変わることがないといいが」などと答えた。