デルは2007年10月10日,仮想化に適したサーバー製品に仮想化ソフトウエアをプレインストールするほか,サービス提供を実施するなど仮想化ソリューションを強化すると発表した。

 具体的には,米Advanced Micro Devices,Inc.のクアッドコア・マイクロプロセサ「Opteron」を2基搭載可能な「PowerEdge 2970」に,米VMware,Inc.の仮想化ソフトウエア「VMware Infrastructure 3」をプレインストールする形でユーザーに提供する。事前に基本設定と動作を確認することによって,開梱後すぐに利用できる点が特徴という。

 また将来的には,VMware社のHypervisor型の製品である「VMware ESX Server 3i」をプレインストールした製品も提供する。ESX Server 3iはハードウエアと一体化した仮想化ソフトウエアである。「これまでのESX Server 3だとサービス・コンソールとして別途Linuxを必要とした。ソフトウエアが必要とするメモリ容量は,VMware本体部分は32Mバイトに過ぎないのに,Linux部分が2Gバイトを占めていた。これをすべてVMware本体だけで実現可能にするのがESX Server 3i」(ヴイエムウェア システムズエンジニアリングマネージャの平谷靖志氏)。ESX Server 3i搭載サーバーは年内に提供したい意向である。

 またソリューション・サービスとして初期のアセスメントから設計・導入,移行,トレーニングを一貫して提供するメニューを用意する。このためにデル社内でVMware認定技術者を増員し,サービス提供体制の強化を図る。