韓国LG.Philips LCD Co. Ltd.の2007年7月~9月期決算は大幅な増収増益を達成した。売上高は前年同期比43%増の43億2500万米ドル(3兆9530億ウォン),直前四半期に比べても18%の増収だ。営業利益は7億5800万米ドル(6930億ウォン)で,営業損失を計上していた前年同期からは12億米ドル近い改善となる。純利益も大きく改善して5億7300万米ドルとなった。

 7月~9月期の液晶パネルの出荷数量は面積換算で310万m2で,直前四半期の実績を11%上回った。平均販売単価も7%上昇している。売上高の内訳は48%が液晶テレビ向け,25%がデスクトップ・パソコン用モニタ向け,22%がノート・パソコン向けだった。なお,前年同期はそれぞれ48%,26%,21%となっていた。

 10月~12月期については,出荷量が7月~9月期に比べ5%前後の増加,平均販売単価は5%未満の低下と予測する。液晶テレビ向けの出荷が伸び,パソコン向けの出荷がやや落ち込む見通しだ。

 同社CEOのYoung Soo Kwon氏は決算発表と同時に,新製造ラインへの投資を取締役会で承認したと発表した。約2兆5000億ウォンを投じて第8世代のガラス基板に対応した液晶パネル製造ラインを建設,2009年上期に稼動を始め,大型液晶テレビ向けの需要に応える計画だ。

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