新しいデザイン・ケータイ「INFOBAR 2」。寸法は,138mm×47mm×15.5mm。
新しいデザイン・ケータイ「INFOBAR 2」。寸法は,138mm×47mm×15.5mm。
[画像のクリックで拡大表示]
利用中のアイコンだけがカラーで光る
利用中のアイコンだけがカラーで光る
[画像のクリックで拡大表示]
充電時は機器を卓上フォルダに横置きする格好で設置
充電時は機器を卓上フォルダに横置きする格好で設置
[画像のクリックで拡大表示]
初代INFOBARと同じ「NISHIKIGOI」を含む4色を用意
初代INFOBARと同じ「NISHIKIGOI」を含む4色を用意
[画像のクリックで拡大表示]
プロダクト・デザイナーの深澤直人氏(中央)と芥川賞作家の平野啓一郎氏(右)との機器デザインについての対談。左は司会進行役でフリー・アナウンサーの勝恵子氏。
プロダクト・デザイナーの深澤直人氏(中央)と芥川賞作家の平野啓一郎氏(右)との機器デザインについての対談。左は司会進行役でフリー・アナウンサーの勝恵子氏。
[画像のクリックで拡大表示]

 KDDIと沖縄セルラーは,デザイン重視の「au design project」第7弾となる携帯電話機「INFOBAR 2」を発表した。2007年11月下旬以降に発売する。2.6型の有機ELパネルをメイン・ディスプレイに利用し,ワンセグ用アンテナを「auケータイとしては初めて携帯電話機内に内蔵した」(KDDI)など,先端の機能も数多く取り入れた。10月2日に千葉の幕張メッセで開催する展示会「CEATEC JAPAN 2007」に出展するという。 

 INFOBAR 2は,KDDIが2003年10月に発売した「INFOBAR」の後継機。今回も初代と同様に三洋電機製で,バー・タイプで市松模様のデザインという特徴はそのまま継承した。

 大きく変わったのは主に機能面。音楽サービス「LISMO」,ワンセグ視聴機能「EZテレビ」,「EZ FeliCa」,WWWのフル・ブラウザー機能「PCサイトビューアー」,「EZ・FM」,GPS,Javaアプリの実行環境「オープン・アプリプレーヤー」などの機能を備える。「(初代の)INFOBARでは,デザイン重視で機能面は当時の1世代前のものにならざるを得なかったが,今回は最近の機能をすべて搭載できた」(KDDI)。カメラは有効画素数197万画素のオート・フォーカス。ステレオ・スピーカも備える。

 メイン・ディスプレイに有機ELパネルを採用したのは,KDDIが2007年春に発売したau design project第6弾の「Media Skin」に次いで2機種目(関連記事)。「映像をきれいに見せるというコンセプトに従い,色再現性の良い有機ELを採用した」(KDDI)。

 Media Skinの有機ELパネルは2.4型で画素数が320×240(QVGA)だったが,今回は2.6型で同240×400(WQVGA)とやや大きくし精細度も向上させた。Media Skinにあった輝度が低く,屋外では見づらいという課題も,今回は「輝度を30%明るくし,しかも照度センサで周囲の明るさの変化に対応した」(KDDI)ことで軽減できたという。

 初代のINFOBARとのもう一つの大きな違いは,今回は形状が丸みを帯びていること。そのコンセプトは「四角い飴が口の中で溶けて丸みを帯び始めたかのような形」(KDDI)。初代INFOBARに引き続き,デザインを担当したプロダクト・デザイナーの深澤直人氏は「(無機の)電子部品は四角いが,日常使うものになればなるほど人に近いオーガニック(有機的)になるという,進化するカタチを意識した」と説明する。

 こうしたデザインの要求に対応し,従来あった携帯電話用アンテナの突起をなくし,さらにワンセグも内蔵アンテナで視聴できるようにした。「一般的な環境では従来型のアンテナの場合とほとんど変わらない。電波が特に弱い場所ではやや映りにくい場合があるが,イヤホン・ジャックに外付けするアンテナを使えばカバーできる」(KDDI)。

 INFOBAR 2の寸法は,138mm×47mm×15.5mm。重さは104g。公開された実機では,電池容量が840mAhのLiイオン電池モジュールを搭載していた。

この記事を中国語で読む