市場調査会社BCNは,国内におけるノート・パソコンのテレビ・チューナー搭載率を発表した。2007年8月の段階におけるA4判サイズのノート・パソコンでは,地上デジタル放送対応機が3.7%,ワンセグ対応機が1.1%,アナログ放送対応機も合わせたテレビ・チューナー搭載機は全体の5.0%だった。B5判サイズでは,テレビ・チューナーの搭載率は22.2%。搭載機はすべてワンセグ対応機であり,地上デジタル放送対応機やアナログ放送対応機はなかった。

 A4判サイズとB5判サイズのテレビ・チューナー対応機の比率は,いずれも2007年6月に調査した段階に比べて下がった。中でも,A4判サイズのノート・パソコンは,2月の搭載率8.0%をピークに7カ月連続で低下している。A4判サイズのノート・パソコンではワイド画面が定着したものの,コストアップを回避するためにチューナー搭載率の水準は低く,かつ搭載率が低下傾向にあるようだ。一方,B5判サイズの場合,画面が小さいためにワンセグ対応になっているとBCNはみる。B5判サイズのワンセグ対応比率は6月の時点で28.6%と,8月に比べて6.4ポイント高かった。

 BCNは,ノート・パソコンの国内販売実績も公表した。2007年8月の販売台数は対前年同月比1%増であり,2月以降7カ月連続で前年実績を上回った。ただし,販売金額は単価下落の影響があり同2.9%減と前年実績よりも低い。ノート・パソコンのサイズ別にみると,A4判サイズの品種が販売台数全体の93.8%であり,大多数を占めた。

テレビ・チューナーの搭載比率の推移。左図はA4判サイズのノート・パソコン,右図はB5判サイズのノート・パソコンである。BCNは,国内のパソコン専門店/家電販売店の合計23社,2320店舗の販売実績を基に動向をまとめている。
テレビ・チューナーの搭載比率の推移。左図はA4判サイズのノート・パソコン,右図はB5判サイズのノート・パソコンである。BCNは,国内のパソコン専門店/家電販売店の合計23社,2320店舗の販売実績を基に動向をまとめている。
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