台湾Acer Inc.と中国Lenovo Group Ltd.が繰り広げるパソコン市場のシェア争いは,2007年第2四半期(4月~6月)はひとまずLenovo社が勝利した。米iSuppli Corp.の調査によれば,第2四半期のLenovo社のパソコン出荷台数は直前期比22.9%増の486万9000台と急伸。Acer社に奪われていた世界市場3位の座に返り咲いた。地元・中国市場の拡大が追い風になったという。

 一方, Acer社は直前期比0.2%減の420万台にとどまり,4位に逆戻りした。ただし,Acer社は米Gateway, Inc.の買収完了を2007年12月に予定しており,統合後は再びLenovo社を抜いて3位になる見込みだ(Tech-On!関連記事)。


▲パソコンの世界出荷台数シェア(左が2007年1月~3月期,右が同4月~6月期。iSuppli社調べ)

寡占が進む

 第2四半期の業界全体の出荷台数は直前期比1.7%減の6131万9000台だった。ただし,上位5社はAcer社を除いて出荷を伸ばしており,5社合計のシェアは直前期の49%から53%へ拡大した。

 首位の米Hewlett-Packard Co.も勢いを増している。同社の市場シェアは第1四半期の17.2%に対して18.3%まで上昇。中でも米国市場向けOEM出荷台数は前年同期から35%増の成長を遂げている。

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