フルHD対応の「Xacti」が登場
フルHD対応の「Xacti」が登場
[画像のクリックで拡大表示]
光学10倍ズーム・レンズと1/2.5型,400万画素相当のCMOSセンサを搭載
光学10倍ズーム・レンズと1/2.5型,400万画素相当のCMOSセンサを搭載
[画像のクリックで拡大表示]
光学系は大きいものの,グリップ部は持ちやすい
光学系は大きいものの,グリップ部は持ちやすい
[画像のクリックで拡大表示]
「Xacti」シリーズの最上位機種として開発
「Xacti」シリーズの最上位機種として開発
[画像のクリックで拡大表示]

 三洋電機は,ビデオ・カメラ「Xacti」シリーズの最上位機種として画素数が1920×1080のフルHDに対応した「DMX-HD1000」を2007年9月中旬に発売する(リリース)。外形寸法は90×112.6×54.5mm3(体積272cc),質量は本体のみで268gと,フルHD対応のビデオ・カメラとしては世界最小・最軽量を実現したという。動画の圧縮技術にはMPEG-4 AVC/H.264を採用し,4GバイトのSDメモリーカードに約43分のフルHD映像を記録できる。消費電力は約4.2Wに抑え,付属の1900mAhのLiイオン2次電池で約2時間の動画撮影を可能にした。価格はオープンだが,実勢では税込み12万円前後になる見込み。

 同社は既にハイビジョン(720p)対応のXactiシリーズを発売しているが(関連記事),フルHD対応の薄型テレビが増えてきたことを受け,今回の新製品を開発した。独自に開発したH.264コーデックを搭載したSoC(system on a chip)「プラチナΣ(シグマ)エンジン」により,従来2チップ構成だったものを1チップ化し,小型化と低消費電力化を実現した。

 光学10倍ズーム・レンズと1/2.5型,400万画素相当のCMOSセンサを搭載する。このCMOSセンサには他社製の汎用品を使った。画素数を従来の700万画素から400万画素にあえて落としたのは,動画撮影機能をより重視したためとする。モニターには23万画素の2.7型ワイド液晶を使った。

 静止画の撮影機能としては,ISO 3200の高感度撮影に対応しており,400万画素で7コマ/秒の高速連写が可能。動画撮影中に200万画素の写真を同時に撮影・記録できる。独自の「マルチぶれキャンセラー」機能により,手ブレだけではなく,回転ブレや被写体ブレも補正できる。撮影時最大12個の顔検出が可能な機能も搭載した。

 また,パソコンを持たないユーザーでも気軽に撮影データの保存・再生ができる「Xactiライブラリ機能」を搭載した。Xactiのドッキング・ステーションに外付けHDDをUSB接続し,撮影データを保存できるほか,外付けHDDに蓄積した撮影データを,Xacti本体を介してテレビに出力できる。

この記事を中国語で読む