米Texas Instruments Inc.(TI社)は,携帯機器に向けた低消費電力版オペアンプの新製品として,同相信号除去比(CMRR)が最小100dBなど低歪み・低雑音をうたうオペアンプIC「OPA369」を発売した。待機時の消費電流は最大1μAと低い。電源電圧範囲は1.8V~5.5Vと低電圧動作に対応しつつ,出力をほぼ電源電圧いっぱいまで取り出せるレール・ツー・レール型である。帯域幅は12kHzで,センサの出力信号を増幅する用途への適用を想定する。電池で駆動する携帯型の測定器や医療機器など,低い消費電力と高性能の両立を要する市場での需要をにらむ。
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