テレビポータルサービスは,インターネット経由でテレビに直接映像を配信できるVOD(video on demand)サービス「アクトビラ ビデオ」を2007年9月1日より始める(ニュース・リリース)。入会費・基本料は無料で,有料コンテンツの視聴は1本105円から。9月1日から10月31日までは「おためしサービス」期間として,すべてのコンテンツを無料で視聴できる。

図1 「アクトビラ ビデオ」サービスのトップ画面のイメージ
図1 「アクトビラ ビデオ」サービスのトップ画面のイメージ (画像のクリックで拡大)

 アクトビラ ビデオには2種類のコンテンツがある。一つは,SDTV映像に文字・写真を組み合わせた「アクトビラ ビデオ」。映像符号化方式はMPEG-2,符号化速度は2M~4Mビット/秒を想定する。もう一つは,フル画面でHDTV映像を視聴できる「アクトビラ ビデオ・フル」。映像符号化方式はMPEG-4 AVC/H.264,符号化速度は4M~8Mビット/秒を想定する。

 現行のテレビでは「アクトビラ ビデオ」は視聴できない。2007年9月1日までに,家電各社がアクトビラ ビデオ対応のテレビを発売するとみられる。ただし,アクトビラ ビデオ・フルを視聴するにはテレビにH.264復号化機能を実装する必要があり,当面は対象機種が限定される可能性がある。

 配信するコンテンツは,サービス開始時に約50本,有料サービスを始める2007年11月1日時点では約300本を用意する。サービス開始当初からコンテンツを提供する事業者は,ネオ・インデックス(コンテンツ保有者として吉本興業,NHKエンタープライズ,角川映画,日活などが参加),バンダイチャンネル,ギャガ・コミュニケーションズ,ジャパンイメージコミュニケーションズ,スペースシャワーTV,ナウオンメディアである。

 「アクトビラ ビデオ」のサービス開始にあわせ,テレビポータルサービスは2007年9月1日より社名を「株式会社アクトビラ」に変更する。