三洋電機は2007年7月30日,2007年第1四半期(2007年4月~6月)の決算を発表した(PDF形式の発表資料)。売上高は対前年同期比1.5%減の4964億1600万円,営業利益は同71.6%減の7億3200万円で減収減益となった。

 減収減益の主因は,三洋電機は携帯電話機事業の不振。前年同期と比べた売上高は350億6300万円減の476億2400万円。「国内向け春モデルの販売が大幅な不振となり,営業利益は赤字となった。夏モデルでは,防水機能を備えるなど他社製品にないモデルを投入しており,巻き返しを図りたい」(三洋電機 代表取締役副社長の前田孝一氏)という。年間の販売目標は1250万台から1100万台に下方修正した。

 デジタル・カメラおよび,Liイオン電池とNi-Cd電池を含む二次電池は売り上げを伸ばした。デジタル・カメラの第1四半期における出荷数量は前年同期比で約40%増加の約270万台。売上高は対前年同期比115億2800万円増の476億2400万円となった。二次電池の売上高は対前年同期比104億6200万円増の771億4500万円。事業別の収益は明らかにしていないが,黒字幅は拡大したという。「Niなどの材料高騰の影響が見込みより少なかったことと社内でのコスト・ダウン対策が効いた」(同社広報担当者)。

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