オリンパスは2007年度第1四半期(2007年4~6月)の決算を発表した(PDFの発表資料)。売上高は対前年度同期比17.2%増の2644億1800万円を計上。営業利益は同111.6%増の311億3300万円,純利益は同147.7%増の176億4400万円で,前年度同期と比べて2倍以上の利益をあげた。

 前年度同期から最も売上高を伸ばしたのは映像事業。対前年度同期比30.8%増の816億7800万円を売り上げた。営業利益は同215.1%の148億8000万円。デジタル・カメラの販売が好調だったという。デジタル・コンパクト・カメラ「μシリーズ」や「FEシリーズ」は国内と海外の両方で,デジタル一眼レフカメラは海外で好調だった。

 医療用内視鏡や内視鏡関連器具を扱う医療事業も大きく伸びた。売上高は対前年度同期比24.8%増の785億5400万円,営業利益は同43.8%増の214億6900万円だった。HD映像対応の内視鏡システムなどが売り上げを牽引した。

 顕微鏡などを扱うライフサイエンス事業の売上高は,対前年度同期比12.7%増の288億3900万円,営業利益は同4.3%増の9億1900万円だった。電子通信事業は唯一減収となった部門で,対前年度同期比0.7%減の597億6600万円だった。営業利益は,前年度同期の4億3000万円の赤字から回復し,9700万円の黒字を計上した。携帯電話事業の収益性が改善したことが,営業損益の回復に貢献した。

 オリンパスは2007年度第2四半期(2007年7~9月)および通期の業績予想を前回予想額から上方修正した。第2四半期については,売上高を30億円引き上げ5330億円,営業利益を70億円引き上げ500億円,純利益を30億円引き上げ230億円とした。通期については,売上高を100億円増やして1兆1600億円に,営業利益を130億円増やして1200億円に,当期純利益を50億円増やして550億円に変更した。同社は修正の理由を,映像事業を中心とした販売が順調に伸びていること,販売の増加によって利益が改善することなどとしている。

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