【続報】トヨタ自動車のプラグイン・ハイブリッド車,「プリウス」のNi水素2次電池ユニットを2個搭載
トヨタ自動車が大臣認定を取得して実証試験を始めるプラグイン・ハイブリッド車「トヨタプラグインHV」には,現行「プリウス」に搭載している電流容量6.5AhのNi水素2次電池ユニットを2個搭載した(図1,関連記事1,関連記事2)。電池ユニット同士は並列に接続したため,2次電池の電圧は202Vのまま,電流容量は13Ahとなる。
今回のプラグイン・ハイブリッド車は,電池容量は2倍しか増えていないにもかかわらず,電気自動車(EVモード)としてプリウスの4倍以上となる13km(10・15モード時)を走行できる(図2)。これに対して,現行のプリウスは電気自動車として約2〜3kmしか走行できなかった。
この理由について,プリウスでは2次電池をおよそ50%の充電状態で電力を入出力していたのに対して,トヨタプラグインHVは満充電に近い状態から約20%の充電状態まで電池を利用することで,走行距離を延ばすことができたとしている。
トヨタプラグインHVはEVモードで走行可能な電池残量がある場合は基本的に電気自動車として走行する。ただし,運転者がアクセルを急激に踏み込んで加速を必要とした場合や,ステアリングの左隣にある「EV」のスイッチを押してEVモードを解除した場合には通常のハイブリッド車として機能する(図3)。
トヨタ自動車は,プラグイン・ハイブリッド車自体の開発は10年前以上から取り組んでおり,今回の大臣認定した車種の開発は2年ほど前から開始したとしている。今回の開発では,2個のNi水素2電池ユニットを並列に接続するのか,直列に接続するのかで頭を悩ませたという。
並列に接続すると,現行のプリウスと同じ電圧で取り扱うことが可能だが,各セルの充電状態を管理するのが難しくなる一方,直列に接続すると電圧が404Vに上昇するため,関連部品の耐圧を変更しなければならなかったとのこと。今回は2個の電池ユニットを並列に接続したが,今後はプラグイン・ハイブリッド車に最適な電池ユニットの電圧や容量のあり方を電池の進化に合わせて考えていく必要があるとしている。
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