展示した試作基地局(左)。高周波ケーブルを使い,フェージング・シミュレータを介して試作端末局と接続した。なおアンテナはダミーである。
展示した試作基地局(左)。高周波ケーブルを使い,フェージング・シミュレータを介して試作端末局と接続した。なおアンテナはダミーである。
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 ウィルコムは,変調方式にOFDMを採用する次世代PHSシステムを,2007年7月18日から開催中の「ワイヤレスジャパン2007」に出展した。開発元は京セラである。1次変調方式には,通信環境に応じて最適な変調方式を選ぶ適応変調を採用する。256値QAMの場合,データ伝送速度は26Mビット/秒に達するという。展示では高周波ケーブルを使って試作基地局と試作端末を接続して,実際に通信接続する実演を披露した。

 ウィルコムと京セラは実験局免許を2007年1月に取得し,これまでにフィールド試験を重ねている。今回,その評価結果の一部をパネル展示した。

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試作端末局が受信した受信信号のI-Qパターンは,フェージング・シミュレータの効果が反映されている(画面左上の緑線内)。試作端末では受信信号にチャネル推定などの信号処理を施し,フェージングの影響などを排除するようにしている(画面右上の赤線内)。
試作端末局が受信した受信信号のI-Qパターンは,フェージング・シミュレータの効果が反映されている(画面左上の緑線内)。試作端末では受信信号にチャネル推定などの信号処理を施し,フェージングの影響などを排除するようにしている(画面右上の赤線内)。
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京セラが開発した次世代PHSシステムの概要である。
京セラが開発した次世代PHSシステムの概要である。
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ウィルコムと京セラは,実証試験の概要をパネル展示した。
ウィルコムと京セラは,実証試験の概要をパネル展示した。
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