図1 「2007年中に数々の注目タイトルが出る」と順調であることをアピール
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図2 記者説明会はSanta Monica High Schoolの野外ステージで開催。Xboxのテーマ・カラーで会場を染め上げた
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図3 次世代機の市場の半分をXbox 360が占めると主張
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図4 「HALO 3」の発売に合わせて特別仕様のXbox 360を発売する
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図5 「Madden NFL 08」のデモには,New Orleans Saints所属のNFL選手であるReggie Bush氏が登場
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図6 「Lost Odyssey」の1シーン
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図7 アニメ作品などDisneyの映画を配信開始
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 米Microsoft Corp.は,「E3 Media & Business Summit」の会期前日に開催した報道関係者向け説明会で,同社の家庭用ゲーム機「Xbox 360」が順調に販売台数やゲーム・タイトルの数を伸ばしており,「数々の注目タイトルが出揃う2007年のホリデー・シーズンは非常にエキサイティングなものになる」(同社 Corporate Vice President, Interactive Entertainment Business, Entertainment and Devices DivisionのPeter Moore氏)とアピールした(図1図2)。また,Xbox 360を端末として利用するオンライン・サービス「Xbox LIVE」において,米The Walt Disney Company傘下の映画会社による映画コンテンツの配信を開始することを発表した。

 Moore氏は,任天堂の「Wii」とソニー・コンピュータエンタテインメントの「プレイステーション 3」(以下,PS3)が発売されてからも,Xbox 360関連の売上が抜きん出ていると主張した。WiiとPS3が発売されてから現在までの,ゲーム機とゲーム・ソフト,周辺機器を含めたプラットフォームごとの米国での売上高は,Xbox 360が24億米ドルで,Wiiが13億米ドル,PS3が11億米ドルだったとする(図3)。「消費者が次世代ゲーム機向けに使ったお金の半分が,Xbox 360向けだった」(Moore氏)。

 「HALO 3」(図4)や「Grand Theft Auto IV」,「Madden NFL 08」(図5)といった人気ゲーム・タイトルの続編や,「Final Fantasy」シリーズの生みの親として有名なクリエイターである坂口博信氏が手がける「Lost Odyssey」(図6),2006年のE3で発表され高い評価を得た「Mass Effect」などが2007年のホリデー・シーズンまでにXbox 360専用で登場するという。同社は2007年の後半以降の販売に自信を見せた(発表資料の日本語版)。

映像配信を欧州とカナダで2007年中に開始

 Xbox LIVEにおける映像配信サービスでは,「開始してから9カ月間で2000時間を超えるコンテンツが提供されるようになった。そのうち500時間分がHDTVだ」(Microsoft社 Corporate Vice President of Global MarketingのJeff Bell氏)。今回,新たにWalt Disney PicturesやTouchstone PicturesなどのDisney社の映画コンテンツをHDTVおよびSDTVで配信することに合意した(図7)。2007年7月から順次コンテンツを追加していく。また,映像配信サービスはこれまで米国だけで提供してきたが,欧州およびカナダで2007年中に開始することを明らかにした。

 Xbox LIVEは,Xbox向けゲームの拡張データや,カジュアル・ゲームなどのダウンロードも可能である。会員数が2006年に公表した目標値を上回るスピードで増えて700万人となり,今後もダウンロード可能なゲームなどを増やしていくことなどから,「来年には1000万人という大台に乗ったことをアナウンスできるだろう」(Microsoft社 Corporate Vice President of Global MarketingのJeff Bell氏)という見通しを示した。

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