ソフィアモバイルは,IEEE 802.11b/g対応のWi-Fiモジュールを搭載する無線端末「nani」を開発した。韓国の携帯型情報端末メーカーであるTinnos, Inc.と共同開発したもの。ウィルコムの無線通信カード「W-SIM」にも対応しており,PHS通信網を使った音声通信やパケット通信が可能だ。

 マイクロプロセサは動作周波数600MHzの「Alchemy」(Tech-On!関連記事)である。内蔵するフラッシュ・メモリの容量は128Mバイト。外部メモリ用に,microSDカード用スロットを備えている。OSはWindows CE 6.0だ。操作はタッチパネルで行う。

 800×480画素の4.3型TFT液晶パネルを搭載し,ワンセグ・チューナを内蔵した。DRM(Digital Rights Management:デジタル著作権管理)技術で暗号化されたコンテンツの再生にも対応している。ストレート形状の筐体の表側と裏側に1つずつCMOSカメラを搭載しており,画素数は表側が130万,裏側が30万である。

 2007年11月ころにフィールド試験やテスト・マーケティングを開始,2008年3月ころの発売を目指す。価格は3万円前後になる見込み。家電量販店などで売り出す予定で,販売目標は2008年3月期に1000台,2009年3月期に1万台とする。なお,2007年7月18日から東京ビッグサイトで開催の「ワイヤレスジャパン2007」に出展の予定だ。