デルは2007年6月27日,これまでノート・パソコンとデスクトップ・パソコンで分けていた個人向けのパソコンのブランドを「Inspiron」に一本化し,ターゲットとするセグメントを明確化すると発表した。ただし個人向け上位機のノート・パソコンのブランドとして「XPS」は継続する。

 これまでデスクトップ・パソコンでは「Dimension」,ノート・パソコンでは「Inspiron」というブランドを展開していた。またターゲットが個人だけでなく,従業員数が数百名程度までの中小企業や個人事業主向けにも同じブランドで製品を提供してきた。今回のブランド変更により,「ターゲットを明確化し,個人に合わせた機能を提供できるようにするなど個人向けの色を濃くしていく」(クライアント製品マーケティング本部プロダクトマーケティングマネージャーの松尾圭介氏)。

 ブランド変更に合わせ,新製品も投入した。デスクトップ・パソコンでは米Intel社製マイクロプロセサを搭載したタワー型パソコン「Inspiron 530」とスリムタワー型の「Inspiron 530s」,AMD製マイクロプロセサを搭載したタワー型の「Inspiron 531」およびスリムタワー型の「Inspiron 531s」の4シリーズを用意。ノート・パソコンは17インチ型の「Inspiron 1720」,15.4インチ型の「Inspiron 1520」,14.1インチ型の「Inspiron 1420」の3シリーズを販売する。ノート・パソコンはすべて天板の色を8色用意し,Blu-ray Discドライブをオプションで装着できる。また,13.3インチ型のモバイル向けノート・パソコンとして,「XPS M1330」も発売した。