システムの概要。FTTHの回線(左端)を1度収容し,そこからONU(左下の機器)に接続。さらにブロードバンド・ルータを介して,このパネルに接続し,各部屋にEthernetでつなぐ。コンセントは,電源コンセント兼用型も選べる。
システムの概要。FTTHの回線(左端)を1度収容し,そこからONU(左下の機器)に接続。さらにブロードバンド・ルータを介して,このパネルに接続し,各部屋にEthernetでつなぐ。コンセントは,電源コンセント兼用型も選べる。
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LANスイッチ「宅内LANパネル」の各ポート類
LANスイッチ「宅内LANパネル」の各ポート類
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 松下電工は,現在開催中の展示会「INTEROP/IMC TOKYO 2007」(千葉県・幕張メッセ,2007年6月13~15日)で,ギガビットEthernet(GbE)に対応した宅内LAN用のLANスイッチ,および電話/LAN用のコンセントからなるシステム「まとめてねっと ギガ」を出展している。同社が2007年4月に発売したもの。主に住宅の新築時にEthernetのLANを各部屋に配線しておきたい利用者向けの製品である。

 まとめてねっと ギガのLANスイッチは,ブロードバンド・ルータに接続し,そこから最大7本のLANケーブルを各部屋まで配線するために利用する。FTTHだけでなくADSLの利用も想定し,電話回線のスプリッタ(分離)機能も備えている。

 松下電工は2005年に100BASE-Tなど100Mビット/秒のEthernetに対応した「まとめてねっと」シリーズを発売した。今回のGbE対応は「ブロードバンドの主流は100Mビット/秒までで,ギガビットの需要は今はまだ大きくない。ただしGbE対応のパソコンが増え,ギガビットのサービスを提供するプロバイダも増えつつある中でいずれ必要になると考えた」(同社)ためという。

 LANスイッチの希望小売価格は税別で3万9500円。電話/LAN用コンセントは1個が同1810円である。配線工事などの費用は別途必要になる。