タカラトミーは,エアギター奏者を養成する玩具として「エアギターPRO エレキギター」を2007年7月26日に発売する。

 エアギターとは,実際にはギターを持たずに,あたかもそこにギターがあって演奏しているかのようなパフォーマンスを行うこと。2006年の世界選手権で吉本興業所属の大地洋輔氏が優勝したこともあり,国内でも話題を集めている。今回,発売するのはエアギターの公式団体であるエアギタージャパンの公認モデルという。


本体色は赤,青,黒の3種類を用意

 エアギターPROの本体は,ギターでいうネックの一部とヘッドのみ。ネック部分にギターのコード(A~G)を選択するボタンを7つ,ネック側面にマイナー,セブン,シャープ,フラットの変調を行えるボタンを4つ設けた。ネックの側面から本来ならギターのボディがある辺りに向けて赤外線が1本,30cm程度の距離まで放射されており,ギターを弾く要領でこの赤外線をさえぎれば内蔵のスピーカから音が出る仕組みだ。赤外線センサに加えて傾きセンサも搭載しており,本体を傾ければ音色が変わる「ディストーション効果」も楽しめる。

 演奏モードは2種類を用意した。予め収録されている10曲の伴奏に合わせて弾ける「プリセット曲演奏モード」とボタン操作で自由に曲が弾ける「フリー演奏モード」の2つだ。収録曲は「WALK THIS WAY」や「リンダリンダ」など。フリー演奏モードでは,本物のギターで演奏できるコードの約8割をカバーしているという。

 電源は単4アルカリ乾電池2本(別売)。内蔵スピーカは口径57mm,最大出力が0.5Wである。AUX外部入出力端子を装備する。価格(税込)は2625円。中学生から30代前半の男性をターゲットに,全国の玩具専門店や家電量販店のほか,レコード店や楽器店でも売り出す。販売目標は初年度に10万個としている。