デンソーは,ハイブリッド車用の電力制御ユニット(PCU)と電池冷却システムを新たに開発した。PCUは,ハイブリッド車の主電池の電圧288Vをシステムの最大電圧650Vまで昇圧するコンバータと,直流電圧を交流に変換し,自動車の動力源となるモータを駆動するインバータから成る。PCUの高出力化のためには,PCUを構成する多数のパワー半導体それぞれを大電力化する必要があるが,これに伴う温度上昇の抑制が課題だった。これに対し同社は,独自の冷却構造を採用しPCUを大電力化,PCUの単位体積当たりの出力を約60%向上した。同じ出力なら,PCUの体積を従来比約30%,重さを同約20%削減できるとする。これを応用した製品は既に,2007年5月にトヨタ自動車が発売したハイブリッド車「レクサス LS600h/LS600hL」に搭載されている。
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