図◎トヨタ「LS600hL」。ハイブリッド・システム、LEDヘッドライトなどエレクトロニクス技術を満載している。
図◎トヨタ「LS600hL」。ハイブリッド・システム、LEDヘッドライトなどエレクトロニクス技術を満載している。
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 自動車産業にとってエレクトロニクス技術が不可欠になり、その依存度がますます大きくなると予測される。自動車の製造コストに占める電子部品の割合は、2007年時点で20~30%に達しており、2015年には40%になると言われている。

 自動車のメインテーマである「快適」「安全」「環境」「信頼」は、エレクトロニクス技術によって大きく進化する。例えば安全性を向上するため、半導体センサによる画像データや交通インフラシステムとの通信を介して得た情報を基に、マイコンでエンジンやブレーキを制御するプリクラッシュ・セーフティ・システムの開発、実用化が急速に進んでいる。

 環境対策の切り札の1つに挙げられているハイブリッド車や電気自動車は、モータやバッテリなどの電子部品が中核部品の座を占めている。すなわち、自動車における基本的な機能・性能の向上にとってエレクトロニクス技術が不可欠であり、自動車製造コストの過半近くを電子部品が占めるようになってきた。
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