シンポジウムの初日を迎えた「SID 2007」で基調講演を除いて,最も聴衆を集めたのはソニーの講演だった。最も大きな会場が用意されたが,多くの立ち見が出る盛況さだった。ソニーは,「2007 International CES」で公開した27.3型 テレビ向け有機ELパネルの製造方法を明らかにした(講演番号13.1)。開発したパネルのコントラスト比は100万対1,色再現範囲はNTSC比100%以上である。テレビに仕上げたときの厚みは10mmと非常に薄い。今回の発表は,製造手法の面から大型化にメドを付けた点で意義がある。また生産効率の向上に関しても開発の機軸が定まった。
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