JFEホールディングスは,2006年度(2006年4月~2007年3月)の連結決算を発表した。売上高は3兆2604億円,営業利益は5039億円を計上。前年度同期と比べてそれぞれ,5.2%の増加,2.6%の減少となった。主力の鉄鋼事業で売上高が伸びたものの,幾つかの減益要因が重なったため。2007年度の連結決算では,増収・増益を見込んでいる。

 鉄鋼事業の業績は,売上高が2兆9251億円(前年度同期比6.2%増),営業利益が4999億円(同2.7%減)となった。前年度にあった原料評価差額による利益が今年度はなくなったことに加え,第1四半期において輸出販売価格が一時的に低下したことが減益に響いた。粗鋼生産量は3283万t(連結,前年度同期は3015万t),鋼材出荷量は2643万t(前年度同期は2457万t)で,前年度同期よりも増えている。

 2007年度の業績では,売上高は3兆5000億円,営業利益は5250億円,純利益は3100億円を見込む。鉄鋼事業において,販売価格の改善や高級品の需要拡大が予想され,これに対応した増産を行っていく予定だ。

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