米Co-Design Automation Inc.(ホームページ)は,システムLSI開発でハードウエアとソフトウエアの両方の設計を一括して扱う言語「Superlog」を開発したと発表した(リリース文)。

 ハード-ソフト協調設計はEDAベンダの宣伝文句としては定着しているが,現実には「これだ!」といえる設計手法が見つかっているわけではない。いまのところ,ハード設計とソフト設計が融合しているわけではなく,何とか両者の間でコミュニケーションを取っている程度といえる。

 それを「協調」させようとする試みは複数ある。たとえば,「協調設計」に向く言語の探索もその一つだ。最近は,ソフトウエア用の言語をHDL(hardware description language)として使う試みが目立つ。たとえば,C言語でハードウエア設計データを記述するためのツールをベルギーFrontier Design社(EDA Onlineの関連記事)などが,Java言語でハードウエア設計データを記述するためのツールを米TSI TelSys, Inc.のLavaLogic部門が(EDA Onlineの関連記事)発表している。

2000年にはEDAツールも登場予定

 今回のSuperlogは,Verilog-HDLとC言語の利点を採り入れた言語だという。Co-Design社は,Superlog用のEDAツールも開発しており,2000年の最初に発表を予定する。さらに,同社によれば,他のEDAベンダもSuperlog向けのEDAツールの開発に意欲を示しており,2000年の発表時にはSuperlog向けのEDAツールが一通りそろうという。Co-Design社を創業したのは,論理シミュレータ「HILO」の開発者などで,出資者には既存EDAベンダが含まれる。