図1 米PacketVideo社が開発したメディア・プレーヤ型MediaFLO受信端末の試作機。本体を置くクレードルにアンテナ機能を内蔵した。ただし今回の試作機は,本体とクレードルは分離しない。
図1 米PacketVideo社が開発したメディア・プレーヤ型MediaFLO受信端末の試作機。本体を置くクレードルにアンテナ機能を内蔵した。ただし今回の試作機は,本体とクレードルは分離しない。
[画像のクリックで拡大表示]
図2 MediaFLO受信専用の小型端末の試作機。IPを使ったデータ放送の様子も見せた。
図2 MediaFLO受信専用の小型端末の試作機。IPを使ったデータ放送の様子も見せた。
[画像のクリックで拡大表示]
図3 中国Amoi社が試作したMediaFLO対応携帯電話機。
図3 中国Amoi社が試作したMediaFLO対応携帯電話機。
[画像のクリックで拡大表示]

 米NextWave Wireless Inc.傘下の米PacketVideo Corp.は,米QUALCOMM Inc.が推進する携帯機器向け放送サービス仕様「MediaFLO」に対応するメディア・プレーヤの試作機を「NAB2007」に出展した(発表資料)。この試作機はマイクロプロセサとして米Texas Instruments, Inc.製のSoCを採用しており,他社製のマイクロプロセサとQUALCOMM社のMediaFLO向けチップセットを組み合わせた最初のMediaFLO端末であるとする。

 PacketVideo社の試作機は,OSとしてLinuxを採用する。携帯電話機能は備えておらず,本体は映像ストリームの復号化処理と,番組ガイドの表示機能などを実行する。MediaFLOの映像信号を受信するアンテナはクレードルに内蔵した(図1)。QUALCOMM社は「この試作機がさまざまな機器にMediaFLO受信機能を搭載できることを実証した」と説明する。

 QUALCOMM社はNAB2007で,この端末のほかに同社が開発したMediaFLO受信専用端末の試作機(図2)や,中国Amoi Electronics Co., Ltd.が開発したMediaFLO対応携帯電話機の試作機(図3)を出展していた。いずれも,2007年3月に開催された「CTIA Wireless 2007」で初めて出展したものである。