電子情報技術産業協会(JEITA)の統計によれば,2007年3月における民生用電子機器の国内出荷金額は前年同期比5.7%増の2678億円となった。2006年度(2006年4月~2007年3月)通期では前年比7.2%増の2兆7650億円。2002年度から5年連続で前年実績を上回った。

 映像機器の3月の出荷金額は前年同期比6.6%増の1712億円だった。録画機器は軒並み出荷を減らしているが,薄型テレビが好調を維持している。液晶テレビの出荷台数は前年同期比33.3%増の67万3000台,PDPテレビは同47.1%増の5万8000台だった。

 音声機器の出荷金額は前年同期比16.1%増の184億円で,5カ月ぶりに前年実績を上回った。前月は前年比マイナスとなった携帯型音楽プレーヤの出荷台数が,3月は5割ほど増加した。記録媒体にフラッシュ・メモリを使うものが前年同期比50.6%増の39万7000台,ハード・ディスク装置(HDD)を使うものを含めると同46.3%増の44万台となっている。


携帯型音楽プレーヤのうち,フラッシュ・メモリを内蔵するタイプとHDDを内蔵するタイプの国内出荷台数推移(2005年10月~2007年3月,単位:万台)

 車載機器の出荷金額は前年同期比1.8%増の781億円だった。この分野の主力製品であるカーナビの出荷台数は45万5000台で,前年同期比1.9%増と小幅な増加にとどまったが,映像機器の出荷が好調だった。車載テレビは前年同期比11.5%増の11万台,車載DVD機器は同24.8%増の2万7000台である。