図1 記録容量300Gバイトのホログラフィック・ディスクに対応するInPhase社の記録再生装置
図1 記録容量300Gバイトのホログラフィック・ディスクに対応するInPhase社の記録再生装置
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図2 フラッシュ・メモリを使うリムーバブル媒体「GFPAK」と,GFPAKに映像を記録できる業務用ビデオ・カメラ「GFSTATION」
図2 フラッシュ・メモリを使うリムーバブル媒体「GFPAK」と,GFPAKに映像を記録できる業務用ビデオ・カメラ「GFSTATION」
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 池上通信機は米ネバダ州ラスベガスで開催中の「NAB2007」で,ホログラフィック記録再生技術の開発を手掛ける米InPhase Technologies, Inc.の記録再生装置を,映像データのアーカイブ用途に販売していくことを発表した。また,東芝との協業によって開発中の,フラッシュ・メモリを記録媒体として使う撮影・編集機器の試作機を初めて公開した(発表資料)。

 ホログラフィック記録再生装置は,池上通信機とInPhase社のOEM契約の下に,InPhase社が製造した装置を池上通信機のブランドで販売する。映像のファイルを記録して保管しておく用途に向ける。まずは記録容量300Gバイトのホログラフィック・ディスクに対応するInPhase社の「Tapestry300R」を販売する(図1)。800Gバイト対応品や1.6Tバイト対応品の開発をInPhase社が完了したら,それらの販売を順次検討していく。

 フラッシュ・メモリを記録媒体にする撮影・編集機器として出展したのは,ビデオ・カメラ「GFCAM(開発コード名)」と,映像編集用の記録再生装置「GFSTATION(同)」である(図2)。いずれも,16G~64Gバイトのフラッシュ・メモリを内蔵するリムーバブル媒体「GFPAK(同)」を挿入するスロットを備える。同じ筐体とインタフェースで120GバイトのHDDを内蔵する媒体も用意する計画である。2008年4月発売を目標として東芝と共同開発を進めている。