日東電工の電極用フィルムを使ったタッチ・パネルの構造
日東電工の電極用フィルムを使ったタッチ・パネルの構造
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 日東電工は2007年4月6日,尾道事業所内(広島県尾道市)にタッチ・パネル向けの電極用フィルムの生産設備を増強すると発表した(発表資料)。携帯端末やPND(personal navigation device)などに利用する抵抗膜方式のタッチ・パネルに向けた電極用フィルムの生産増強を図る。加えて,高機能な新製品を生産できるように対応を図るという。新設備での量産は,2008年4月に開始する。投資金額は約18億円。携帯機器の販売数の増加などによる需要拡大を受け,新たな設備の導入を決めた。今回の設備導入により,生産能力は約3倍となる。

 同社の電極用フィルムは,2層のポリエチレンテレフタラート(PET)と透明電極であるITO層(酸化インジウムスズ)から構成される。PETが2層となっていることで,耐久性が高く,低加重でも入力できるといった性能を向上させているという。