携帯電話機向けフラッシュ・メモリの世界市場のメーカー別シェア・ランキング
携帯電話機向けフラッシュ・メモリの世界市場のメーカー別シェア・ランキング
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 米iSuppli Corp.は,2006年の携帯電話機向けフラッシュ・メモリ市場のメーカー別シェア・ランキングを発表した(発表資料)。前年の首位米Intel Corp.を上回ってトップに立ったのは米Spansion Inc.。対前年比4.1ポイント増の29.9%のシェアを獲得した。Spansion社の携帯電話機向けNORフラッシュ・メモリの売上高は,対前年比35%増の18億米ドル。前年と比べて16.4%の増加だった市場全体の伸びと比べると,2倍以上の成長となった。同社のシェア拡大の主な要因は,日本およびアジア・太平洋地域の携帯電話機メーカーに対する売り上げの増加とシェアの拡大だという。

 2位の米Intel社は,前年比2.8ポイント減の26.1%だった。売上高は前年比5.1%増の16億米ドルに留まった。3位は前年と変わらず,伊仏合弁STMicroelectronics N.V.。シェアは前年比1.2ポイント増の15.7%だった。売上高は前年比25.7%増の9億5900万米ドルである。4位と5位も前年からの変動はなかった。4位は11.2%の韓国Samsung Electronics Co. Ltd.,5位は6.5%の東芝である。

 iSuppli社によれば,2006年のフラッシュ・メモリ市場の売上高は,NOR型市場が対前年比6%の増加,NAND型市場が同15%の増加だったという。2007年以降のNANDフラッシュ・メモリ市場は,パソコン向けのSSD(Solid State Drive)の需要が見込めるため,回復の兆しがあるとする。