写真1:「エプソン Photo Fine Player P-2500」本体
写真1:「エプソン Photo Fine Player P-2500」本体
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 セイコーエプソンおよびエプソン販売は,両社の画像ビューワ「エプソン Photo Fine Player P-2500」の一部にウイルスが混入している可能性があると発表した(『エプソン Photo Fine Player P-2500 ウイルス混入に関するお知らせ』)。ユーザーに対し,直ちに該当製品の使用を中止し,ウイルス駆除を行うよう勧告している。「お客様ご登録情報」などを基に両社サービス部門などからも別途連絡を行う。ウイルスを駆除した製品は正常に使用できるが,希望するユーザーには,新品への交換に応じる。

 該当製品の製造番号は,感染経路により特定できているという。対象製造番号以外の製品については,ウイルス混入の危険はないとしている。ウイルス混入の対象製造番号は,G9HZ000001~G9HZ003029。製造番号は本体底面の左(スピーカー左)に貼付されている製造銘板(写真2)に記載されており,G9HZで始まる10桁の英数字(写真2内の赤枠で囲んだ部分)である。『エプソン Photo Fine Player P-2500 ウイルス混入に関するお知らせ』のページには,製造番号で該当製品の識別が行えるリンクを用意している。


写真2:「エプソン Photo Fine Player P-2500」の製造銘板

 混入の可能性があるウイルスは,各ウイルス駆除ソフトウエアにより表の通り検出されるという。このウイルスは,「システムに接続されたポータブル・デバイス,ローカル・ドライブならびにドライブにマッピングされたネットワーク」に対し感染し,「メール経由ならびにネットワーク検索などを経た感染」は起こらないという。両社は,このウイルスの危険性は低いとの見解を述べている。

表:各種ウイルス駆除ソフトウエアで検出時のウイルス名称 (2007年3月3日調べ)

ウイルス名称 ウイルス駆除ソフトウェア
W32.SillyFDC シマンテック 「Norton AntiVirus 2007」
Worm.Win32.delf.aj ジャストシステム 「Kaspersky Anti-Virus 6.0」
WORM_DELF.EFF トレンドマイクロ 「ウイルスバスター2007」
W32/USBAgent マカフィー 「McAfee internet security suite」

(出所:セイコーエプソン)

注:ウイルス名称はソフトウエアによって異なる。

 ウイルスの混入の可能性があると確認された製品のユーザーに対しては,ウイルス駆除ソフトウエアを用い,駆除を行うことを勧めている。ウイルス定義ファイルを最新の状態に更新した上で,P-2500をUSBケーブルでコンピュータに接続し,コンピュータおよび全ての外部記憶装置(HDD,USBメモリなど)に対しスキャンすることを推奨した。ウイルス駆除ソフトウエアを持っていないユーザーに対しては,「エプソン P-2500 お問い合わせ専用窓口」として,フリーダイヤル0120-925-948の電話受付を設け,連絡を促している。携帯電話・PHSからも利用でき,受付時間は,月~金曜日が9:00~17:30,土/日曜日・祝日が10:00~17:00(ただし1月1日および両社指定休日を除く)。