米NVIDIA Corporationは,2007会計年度第4四半期(2006年11月~2007年1月期)および通期の決算を発表した(発表資料)。売上高は過去最高額を記録し,対前年同期比38.7%増の8億7887万米ドルとなった。営業利益は同25.1%増の1億3851万米ドル,純利益は同67.9%増の1億6351万米ドルだった。

 ノート・パソコン向けGPU(graphics processing unit)の売上高は,前年同期と比べて120%以上増加した。米Mercury Research社の2006年第4四半期のノート・パソコン向けGPUの市場調査によれば,NVIDIA社はこの市場で58%のシェアを占めたという。「NVIDIA nForce」製品群の売上高は10四半期連続で増加し,第4四半期には対前年度比89%増となった。「NVIDIA Quadro」製品群の売上高は過去最高額で,同24%増となった。

 2007会計年度通期(2006年2月~2007年1月)の売上高も過去最高額で,対前年比29.2%増の30億6877万米ドルとなった。営業利益は同34.7%増の4億5345万米ドル,純利益は同49.0%増の4億4883万米ドルとなった。

 同社によれば,2008会計年度は前年の2倍の成長を予測するという。その理由として,同社が初めて携帯端末向けのアプリケーション・プロセサを提供することと,高性能なコンピュータ向けのGPUの需要を挙げる。また,2008会計年度は米Microsoft Corp.の「Windows Vista」や「DirectX 10」,HD/Blu-ray DVDといった用途のGPUの市場の成長が見込めるという。

■海外企業の最新の決算はこちらからご覧いただけます。