英Sony Ericsson Mobile Communications ABは3GSM World Congressにおいて，同社のWalkman（ウォークマン）ブランドの携帯電話の新機種「W880」を出展した。厚みが9.4mmと，これまでのWalkmanブランドの携帯電話機で最薄にした。2007年第1四半期から，一部の地域で発売を開始する。
音楽ケータイが好調の要因に
Sony Ericsson社は携帯電話機の販売が好調で，2006年通年で約7500万台を販売し，韓国LG Electronics Inc.を抜いて世界第4位に浮上した（Tech-On！の関連記事）。米IDCによれば2006年の市場シェアは8.8％と，第3位の韓国Samsung Electronics Co.，Ltd.の10.9％に迫っている。Sony Ericsson社によれば，2006年には約6000万台の音楽再生機能付きの携帯電話機を販売しており，そのうち約30％の1700万台がWalkmanブランドの携帯電話機という。Sony Ericsson社は，こうした人気のWalkmanブランドの携帯電話機を拡充することで，さらに市場シェアを高めたい考え。
W880は，1.8型QVGA液晶パネルを備えるストレート型端末で，2.1GHz帯のUMTSおよび900MHz/1.8GHz/1.9GHzのGSMに対応する。950mAhのLiポリマ2次電池を使い，連続待ち受け時間が最大425時間，連続通話時間は最大6時間30分を確保する。記録容量1Gバイトのメモリースティック マイクロに対応し，最大20時間の音楽再生が可能。このほか200万画素のカメラ機能，Bluetoothによるステレオ・オーディオ・ストリーミング機能を備える。なお，中国市場に向けた「W888」も用意する。3GSM World Congressの会場では，実機を試そうとする参加者が溢れていた。
