会場前には,参加登録の列ができている
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会場は,モンジュイックの丘近くにある
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 世界最大級の携帯電話関連イベント「The 3GSM World Congress 2007」が,いよいよ明日2月12日(現地時間)にスペインのバルセロナで開幕する(同イベントのWebサイト)。

 世界の大手携帯電話機メーカー各社が出展するほか,携帯電話サービス事業者,携帯機器向けの半導体や組み込みソフトウエアおよび部品メーカーなど,モバイル業界関係者が世界各地から参集する。出展社数は昨年から30%増の約1300社となり,来場者数も6万人と過去最大規模になる見通しだ。報道関係者も,のべ2500人以上が参加するという。

 3GSM World Congressは2005年までフランスのカンヌで開催されていたが,出展社数の増加により会場が手狭となったため,2006年からバルセロナでの開催となった。2008年以降もバルセロナで開催が予定されているものの,既に会場は満杯に近い状態であることから,さらなる拡張,もしくは別の開催地への移設の声も出ている。なおカンヌから開催地を移す際には,フランスのパリや,スペインのマドリッドも候補地に上っていた。

新興市場向けの展開などがトピックに

 今回の3GSM World Congressでのトピックは多い。中でも,映像コンテンツなどモバイル・エンターテインメントへの対応や,BRICs(ブラジル,ロシア,インド,中国)など新興市場への展開,低価格携帯電話向けプラットフォーム,高速化に向けたHSPA(HSDPAおよびHSUPA)への対応などが注目を集めている。

 開催期間中の記者発表会では,フィンランドNokia社や韓国LG Electronics社といった大手携帯電話機メーカーに交じり,米Yahoo! Inc.やインドの映画産業であるBollywoodなども何らかの発表を予定している。このほか欧州版の「おサイフケータイ」,WiMAX,DVB-H,LTE(long term evolution)などもキーワードになりそうだ。日本からはNTTドコモのほか,シャープ,パナソニック モバイルコミュニケーションズ,NEC,ACCESSなどが出展する予定。