米市場調査会社Cahners In-Stat Groupは,IPセットトップ・ボックスの世界市場調査の結果を発表した(発表資料)。調査によると,2006年のIPセットトップ・ボックスの出荷台数は430万台だったが,2010年までに1900万台まで伸びる見込みだという。また,新たなセットトップ・ボックスを市場に投入するメーカーが新規参入したが,HD映像対応やDVR(ハードディスク内蔵型レコーダ)対応,地上デジタル放送対応などに対する需要の高さは変わっていないとする。同社は,セットトップ・ボックス市場の傾向として以下を挙げた。

・欧州向けのセットトップ・ボックスは,DVB-T方式のチューナを統合する傾向にある。
・多くのメーカーは,家電を統合する家庭内ネットワーク技術を提供している。
・セットトップ・ボックスの部品価格は下落する見込みである。2005年のSD画質のH.264対応セットトップ・ボックスの部品コストは100米ドル以上だったが,2010年には54米ドルまでの下落を見込む。