NTTドコモ,ルネサス テクノロジ,富士通,三菱電機,シャープ,ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの6社は,高速データ通信規格「HSDPA」/W-CDMAとGSM/GPRS/EDGEに対応したデュアル・モード端末向け携帯電話機プラットフォームを2008年度第2四半期をメドに共同開発する。携帯電話機の開発期間短縮や開発コストの低減を狙う。

 6社が共同開発するプラットフォームの目玉はデータ通信速度が最大7.2Mビット/秒のHSDPA cat.8に対応すること。通信速度の高速化に加えて,画像処理やオーディオ処理の機能強化も図ったものになる。具体的には,ベースバンド・プロセサとアプリケーション・プロセサを1チップ化した「SH-Mobile G3」と,オーディオ・電源LSI,RF LSIなどの推奨周辺チップセットを含むリファレンス・デザインを共同開発する。基本OSとしてSymbianを搭載し,ミドルウエアやドライバ・ソフトウエアなどの基本ソフトウエア群を一体化する。

 今回共同開発するプラットフォームは,日本国内のみならず,全世界のW-CDMA市場に向けてルネサス テクノロジが供給する予定である。