ダイハツ工業の2006年12月までの9カ月決算は,売上高が前年同期比24.2%増の1兆1630億6200万円,営業利益が同19.9%増の304億1300万円と2ケタの増収増益となった。ダイハツ車,トヨタ自動車へのOEMともに売り上げを伸ばした。ダイハツ車とOEMの合計で,世界販売台数は前年同期比18%増の95万4000台である。

 主力の国内向け軽自動車の販売台数は前年同期比2%増の39万3000台だった。「エッセ」「ソニカ」「タント」といった車種が販売増に寄与した。国内向け登録車の販売台数は前年同期の約2倍となる1万5000台まで増加した。小型SUV「ビーゴ」などが好調だった。OEMは,期中に受託生産を始めた「ポルテ」「シエンタ」が加わったことで,販売台数は前年同期から約6割伸長した。

国内の軽自動車市場,「2007年は落ち着く」

 2006年は好調だった軽自動車の国内市場だが,同社はこのまま拡大が続くとはみていない。「2006年の軽自動車市場は11種もの新型車が投入されるという特殊な状況。2007年はもう少し落ち着いて,市場規模は198万台ほどになると予測している」(同社広報)。2006年の軽自動車の販売台数は過去最高の202万台だった(Tech-On!関連記事)