米Texas Instruments Inc.が2006年第4四半期(10月~12月)および2006年の決算を発表した(発表資料日本語訳)。2006年第4四半期の売上高は対直前期比8%減,対前年同期比4%増の34億6300万米ドル,営業利益が対直前期比17.6%減,前年同期とほぼ同水準の7億6700万米ドルとなった。

 半導体製品全体の売上高は対直前期比5%減,対前年同期比4%増となった。製品別の売上高をみると,アナログ半導体は高性能アナログ半導体の需要が増加したことにより,前年同期比9%の伸びを示した。しかし,DSP製品の売上高は携帯電話機向けの製品などの不振により,前年同期と比べて2%の減少となった。同社が「その他」と位置づける半導体製品の売上高は,ロイヤリティ収入の増加などにより対前年同期比5%の増加となった。
 
 2006年通年の売上高は,過去最高の対前年比16%増の142億5500万米ドルを記録した。営業利益は半導体部門が貢献し,対前年比32%増の33億6700万米ドルとなった。半導体製品部門の売上高は対前年比16%増の137億3000万米ドル。主にアナログ半導体とDSP製品の需要が増加し,特に高性能アナログ半導体は33%の成長となった。

 同社は,2007年第1四半期(1~3月)の総売上高を30億1000万~32億8000万米ドル,半導体事業の売上高を29億5000万~32億米ドルと見込む。また,2007年の研究開発には23億米ドル,設備投資には約9億米ドルを費やす予定だという。

■海外企業の最新の決算はこちらからご覧いただけます。