Blu-ray Discプレーヤの試作機「Sapphire 1」
Blu-ray Discプレーヤの試作機「Sapphire 1」
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同試作機「Sapphire 2」
同試作機「Sapphire 2」
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 ソニーは「2007 International CES」の同社ブースに,2007年内に製品化を予定するBlu-ray Discプレーヤの試作機を展示した。開発コード名「Sapphire 1」「Sapphire 2」の2つで,デザインなどが異なる。現行品の「BDP-S1」を挟むようにして展示されていた。

 同社の説明担当者によると「Sapphire 1,Sapphire 2ともモックアップ。製品化時期や価格,仕様などは一切決まっていない」という。「近々投入を予定する,Blu-ray Discプレーヤの廉価版なのではないか」と質問したところ「両試作機のデザインを見てくれれば分かりますよね」(説明担当者)と否定しないものの,明言はしなかった。

 Sapphire 1とSapphire 2の外観上の違いは,主に前面パネルである。Sapphire 1のほうは操作ボタンなどが露出しており,ディスク・トレイが直接出てくるデザインになっている。これに対してSapphire 2は,前面のほぼ全体が1枚の半透明板で覆われており,そのパネルを開けるとディスク・トレイや操作ボタンなどが出てくるようになっているもよう。Sapphire 1は操作のしやすさ優先で,Sapphire 2は見た目のすっきり感を優先したデザインのようだ。

 現行品の「BDP-S1」は,小売店では900米ドル~1000米ドル程度で販売されている。「プレイステーション 3」を購入すればBlu-ray Discの再生専用媒体を視聴できるものの,約500米ドルと廉価版プレーヤや高級機などを投入済みのHD DVD陣営に比べると品ぞろえが不足しているという指摘もある。今回の展示には,こうした指摘に対してアピールする狙いもあるとみられる。