富士通の米国半導体会社Fujitsu Microelectronics America, Inc.(FMA社)は,無線通信規格「WiMAX」の5.8GHz帯を活用するシステム向けにベースバンドLSIの出荷を始めた(発表資料)。基地局および加入者端末への適用を想定したもので,5.8GHz帯対応のWiMAX機器に向けたベースバンドLSIの製品化は今回が初めてという。

 FMA社は出荷先として,デンマークORZA Networks社と中国Sun Create Electronics社を明かしている。両社はいずれも,米Texas Instruments社が提供するRFトランシーバと組み合わせて基地局や加入者端末を構成する。FMA社はのベースバンドLSIは基地局装置と加入者端末のいずれにも適用できる特徴を備えている。業界団体「WiMAX Forum」が規定するプロファイルに準拠する。