三洋電機は,滋賀工場(滋賀県大津市)内に太陽電池のモジュール工場を建設する(発表資料)。滋賀工場はこれまで洗濯乾燥機や業務用洗浄機器,住宅関連機器の開発・生産を行っていたが,これらの事業は,経営の効率化を目的として,2007年3月までに冷熱・業務用機器の製造拠点である東京製作所(群馬県邑楽郡大泉町)へ移管する。移管後は太陽電池モジュール工場を建設するとともに,環境マネジメントや品質,顧客満足の向上を目指した専用の部門を新たに設ける。

 太陽電池モジュールの新工場では,2007年度に約20億円を投じて年間40MWの生産を目指す。三洋電機は太陽電池セルの製造を国内2拠点で,モジュールの製造を国内外4拠点で行っており,モジュールの2006年度の生産体制は170MW/年である。これを2007年度には260MW/年へ引き上げる計画で,滋賀工場はこの増強の一翼を担う。

 「環境・品質・CS」機能としては,これまで別々に機能していた商品審査と商品検査を集約した「商品検査センター」(仮称)を新設する。また,顧客窓口の「コンタクトセンター」を滋賀工場にも設立するほか,三洋電機グループの環境マネジメントを行う「環境推進センター」を大東事業所(大阪府大東市)から滋賀工場へ移す。


新工場の完成予想図