Apple社のCEO,Steve Jobs氏はMacworldの基調講演でApple TVの機能を説明した
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Apple TV
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Apple TVがパソコンと同期する際の画面
Apple TVがパソコンと同期する際の画面
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Apple TVの設定画面
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 米Apple, Inc.は米国サンフランシスコで開催中のMacworld Conference and Expoで,同社のパソコンとテレビを接続するデジタル・メディア・アダプタ(DMA)「Apple TV」を正式に発表した(発表資料その1)。「iTV」という開発コード名で2006年10月に公開していたものである(Tech-On!関連記事その1)。

 Apple TVは,Apple社のメディア・ソフトウエア「iTunes」を搭載するMacintoshやWindowsパソコンのコンテンツを,無線LANもしくはEthernet経由で,テレビで視聴できるようにする。パソコンからコンテンツをストリーミング形式で受信するだけでなく,パソコンのコンテンツを内蔵する40GバイトのHDDにコピーして格納することも可能。パソコン内のコンテンツとApple TV内のコンテンツの同期も取れる。Apple TVは,Macintoshが利用する「Front Row」(Tech-On!関連記事その2)に似た独自のユーザー・インタフェースを備えた。コンテンツのファイル形式は,iTunesが扱えるものに限るが,720pのHDTV動画の再生は可能という。米国や日本などで2007年2月に出荷を開始する。米国での価格は299米ドル,日本の価格は3万6800円である。

 これまでもパソコンとテレビを繋ぐ同様な製品はあったが,ユーザーが使いにくいとの評判が多かった。Apple社は,使いやすさの改善によりこうした製品の市場の立ち上げを目指す。例えば同社は,Apple TVのセットアップの手間を減らした。Apple TVをiTunesを搭載するパソコンとネットワークで接続すると,Apple TVは5桁の番号を表示する。この番号をパソコンに入力すると,相互に認識して通信を開始できるという。

 Apple TVは,米Intel Corp.のマイクロプロセサを利用する。製品名は未公開。IEEE802.11b/g/nに対応している。