米Gartner,Inc.の発表によれば,世界における2006年の半導体の設備投資は24.9%の成長だという(発表資料)。2006年の半導体の設備投資はロジック関連が失速したが,メモリ向けの設備への投資で相殺され,全体としては成長を維持した。同社は,2007年の投資額は0.7%の減少となるが,2008年には再び20.8%と大幅に伸びると予測する。

 内訳を見ると,2006年のウエハー製造設備(wafer fab equipment)への投資は26.3%の成長を示した。この成長の要因は,メモリ向けの設備への投資だという。今後は65nmと45nm世代に対応した設備の需要が見込まれる。しかし,2007年にはほぼ横ばいの0.6%の成長になると予測する。

 2006年のパッケージング/組立設備(packaging/assembly equipment)への投資は15.2%の成長をみせた。2007年には5.7%の投資額の減少が見込まれているが,2008年には回復し,25.8%の成長が期待できるという。試験機(automated test equipment)への投資は,2006年には25.8%の堅調な成長を示した。2006年前半以降市場は鈍化しており,2007年には5%の投資額の減少を予測する。

 2007年の半導体の設備投資の牽引役は,ロジック関連の投資とメモリ向け設備だという。同社の統計によれば,メモリ向け設備への投資は,潜在的に設備投資全体の50%を占める可能性があるという。

世界における半導体の投資額の予測
世界における半導体の投資額の予測
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