4個のXeonを搭載
4個のXeonを搭載
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 2007 International CESに先立って米国時間の2007年1月6日に開かれた報道関係者向けのイベント「CES Unveiled」の会場に,Super Micro Computer, Inc.というサーバー機の専業メーカーが出展していた。「なぜ民生機器の展示会に?」と聞くと「今やデジタル家電には,ネットワークを介したサービスをバックエンドで支えるサーバー機が欠かせないから」という答えが返ってきた。

 Super Micro社が今回目玉として売り込むのは「SuperServer 6015T」と呼ぶ製品で,14インチの1Uラックに収まる製品である。Intel社のXeonを4個と,同じ大きさの一般的なサーバー機の2倍搭載できることを売り物にする。「最大で4CPUコアのXeonを4つ,つまり合計16コアを1Uサイズで動かせる」(同社)。

 電源ユニットを中央に配し,その両側にそれぞれ2個のXeonを実装したメイン・ボードを設置する構造を採る。こうすることによって,筐体の前面から冷却ファンで取り込んだ空気をそのままマイクロプロセサ用ヒートシンクに当てて,さらにメイン・ボード上を流して直線的に筐体後部から抜くことができる。マイクロプロセサの個数が増えると,熱密度が増大して冷却の問題が厳しくなるが,空気の流路の工夫によって解決しているという。

 メイン・ボードは左右とも同じものを使う。電源ユニットのどちら側にも置けるように,電源コネクタを2系統用意した。冷却ファンは,市販のものを1枚のメイン・ボードに付き6個利用する。XeonのヒートシンクはCu製である。

ボード1枚に6個の冷却ファンを利用
ボード1枚に6個の冷却ファンを利用
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