ノート・パソコンのOEM市場を台湾メーカーが席巻している。米DisplaySearch社の調査によれば,2006年第3四半期(7月~9月)に出荷されたノート・パソコン2046万台のうち83%までが,台湾メーカー製だという。

 米Hewlett-Packard Co.(HP)や台湾Acer, Inc.,米Apple Computer, Inc.,米Gateway, Inc.は,第3四半期に出荷した同社ブランドのノート・パソコンの全量をOEMまたはODMでまかなった。日本メーカーの自社生産比率は,東芝が23%,ソニーが21%,シャープが10%となっている。

 ノート・パソコンのOEM市場は直前四半期から19%拡大しているが,中でも台湾Compal Electronics, Inc.は成長が目覚しい。出荷量を直前四半期比で45%増やし,市場シェアは17%から20%へ拡大した。Compal社は,東芝やHP社,中国Lenovo社グループ,NECなどから生産を請け負っている。


2006年第3四半期のノート・パソコン生産シェア上位5社はすべて台湾メーカー。