Vistaの発売を発表するマイクロソフト 代表執行役 社長のDarren Huston氏
Vistaの発売を発表するマイクロソフト 代表執行役 社長のDarren Huston氏
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 米Microsoft Corp.は2006年11月30日,企業向けの新しいOS製品「Windows Vista」,オフィス向けソフトウエア群「2007 Office system」,およびサーバー・ソフトウエア「Exchange Server 2007」を発売した。オーストラリアのシドニーを皮切りに,日本を含む世界8地域での同日発売という。

 Vistaは,これまでのWindows XPなどに比べ検索機能を大幅に向上させたほか,ファイルを3次元グラフィックスで示すなど,GUIを刷新した。起動時間も従来に比べて短縮し,「数秒で立ち上がる」(マイクロソフト 代表執行役 社長 兼Microsoft社 Corporate Vice PresidentのDarren Huston氏)ようになったという。

IPv6に完全対応

 同社は今回のVistaで次世代IPのIPv6(internet protocol version 6)にようやく完全に対応した。XPなどでもIPv6対応をうたっていたが,標準では有効になっていなかった。しかも,DNS(domain name system)などIPの各種支援プロトコルにはIPv4版を流用していた。今回はそれらをすべてIPv6ネイティブで動作するようににした。ネットワーク接続環境でIPv6が利用可能であれば「IPv6がIPv4よりも優先される」(マイクロソフト)という。