フジテレビジョン,伊藤忠商事,NTTドコモ,スカイパーフェクト・コミュニケーションズ,ニッポン放送の5社は,「マルチメディア放送企画 LLC合同会社」(略称:MMBP)を共同出資で設立することに合意した(発表資料)。MMBPは,国内の地上デジタル放送で採用された「ISDB-T」方式を用いた新しいモバイル・マルチメディア放送の実現に向けて,関連技術の調査やサービス・モデルの検討,モバイル・マルチメディア放送のプロモーションなどを行う。こうした活動を通じ,2011年の地上アナログ・テレビ放送廃止以降のVHF/UHF帯の一部がモバイル・マルチメディア放送に割り当てられるようにすることを目的とする。

 情報通信審議会 情報通信技術分科会 電波有効利用方策委員会に設置された「VHF/UHF帯電波有効利用作業班」が2006年9月にまとめた中間報告書(案)(PDF形式のファイル)によれば,総務省が2006年3月~4月に実施した「VHF/UHF帯に導入を計画又は想定している具体的システムの提案募集」において,フジテレビや伊藤忠がマルチメディア放送のシステムを提案していた。フジテレビは「ISDB-Tsb方式を用いた携帯端末向けマルチメディア放送」,伊藤忠は「携帯電話向け放送型サービス」をそれぞれ提案している。

 MMBPの資本金は3000万円。5社が均等に出資する。2006年12月6日に設立予定である。